アルツハイマー病は、脳にβ(ベータ)アミロイドやタウと呼ばれるタンパク質が蓄積したり、過剰なリン酸化を起こしたりすることで、海馬の委縮や神経伝達組織の機能低下が起こると考えられている認知症の一種です。
アルツハイマー病の発症には、遺伝的な要因や加齢などが関係していますが、生活習慣の改善によって予防することも可能です。
とくに効果的とされているのが、運動と睡眠です。
運動によって全身の血流が良くなることで、酸素や栄養が脳にしっかり届きます。
また、ウォーキングなどの有酸素運動は新しい血管を生み出し、アミロイドβを減少させ、神経細胞を成長させる可能性があるという報告があります。
つまり運動することは、アルツハイマー病の発症リスクを抑えることになります。
認知症予防に適した運動は、散歩やウォーキングなどの有酸素運動です。
有酸素運動は全身の血流を改善し、脳の細胞を活性化する効果が期待できます。
歩く強度は「息がほとんど弾まない程度」とされています。
まずは週に3回以上、1日30分以上歩くことから始めてみましょう。
また、コグニサイズという認知機能を刺激する運動もおすすめです。
コグニサイズとは、体と頭を同時に使う運動のことで、例えば「左手を上げながら右足を上げる」「数字や色の指示に従って動く」「歌を歌いながら手拍子をする」などがあります。
コグニサイズは、脳の活性化や自信回復などの効果があるとされています。
コグニサイズに関しては こちら をご覧ください。
運動を続けるためには、無理ない程度の運動や家族と一緒に楽しむことが大切です。運動は、認知症だけでなく、心身の健康にも良い影響を与えます。運動を習慣化することで、アルツハイマー病の予防に役立てましょう。
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